宮沢孝幸の激論甲子園!コロナを知りたいなら本当の専門家から学べ!

宮沢孝幸の激論甲子園!コロナを知りたいなら本物の専門家から学べ! 宮沢孝幸

京都大学・ウイルス研究者の宮沢孝幸さんが、本当の専門家だけを集めて、コロナ時代を生き抜くためのシンポジウム「激論甲子園」を開催しました(主催:京都大学レジリエンスユニット)。

宮沢孝幸さんといえば、「そこまで言って委員会NP」「ビートたけしのTVタックル」で、ド正論という武器を片手に、バッサバッサと論客をなぎ倒していく姿が爽快ですよね。

テレビや新聞を見ていると、専門家でも何でもないコメンテーターがコロナについてあれこれ討論している姿をよく見かけます。しかし専門知識のない人たちがいくら真剣に話し合ったところで、本質からズレた話になるのは当然のことでしょう。

そこで、宮沢孝幸さんが「本当の専門家の意見を世の中に届けたい!」と企画したのが、このシンポジウム「激論甲子園」なのです。コロナ規制のため会場の参加人数は限られていましたが、事前申込で有料配信があったため、遠方の人でもリモートで参加できました。

今回は、宮沢孝幸さんが企画したこの「激論甲子園」の1回目に有料でリモート参加した体験をリポートします。

有料配信に申し込んだのは初めてだったからやり方わかんなくて、とってもドキドキしたにゃ~。

イベントのリモート参加は、ウィズコロナ時代には当たり前になってくるから、いい経験したねー。

スケジュールとプログラム

さっそく「激論甲子園」のスケジュールを見ていきましょう。企画の詳細内容についてはココココをご覧ください。

告知の様子は次の動画をご覧ください。

日時と場所
2020年9月13日(日) 13:00~
ホテルヒューイット甲子園2階(会場名:甲陽)

スケジュール
1 講演 各30分(有料配信あり
2 座談会 60分(無料配信あり
3 実戦形式セミナー配信なし
「ウィズコロナ時代のブッフェを考える」(講演+実演+シンガーソングライターのライブ)

講演のプログラム 13:00~17:00
1 水谷哲也@東京農工大学
SARSコロナウイルスの専門家による新型コロナウイルス解説
2 高野友美@北里大学(リモート講演)
猫伝染性腹膜炎における抗体介在性感染増強作用とワクチン開発
3 西村秀一@仙台医療センター(リモート講演)
医師(呼吸器系ウイルス学)からみたウィズコロナ時代
4 中川草@東海大学(リモート講演)
新型コロナウイルスのゲノム解析からわかること、わからないこと
5 宮沢孝幸@京都大学
1/100作戦
6 藤井聡@京都大学
経済学からみたウィズコロナ時代
質疑応答

座談会
第3波に備える:過ちを繰り返さないために

※事前に公開されていたプログラムから少々変更ありました。

「激論甲子園」会場の雰囲気については、次の記事をご覧ください。

にゃんこ先生マニアは会場名を見て、「ハッ」としたはずにゃ~。

「甲陽」っていう会場名のことだね。実はにゃんこ先生は、関西の名門私立校である「甲陽学院」出身なんだよねー。

これって偶然かにゃ?なんか運命感じるにゃ~。

この情報、いまいち誰得かわかんないけど、いちお証拠ツイート載せとくねー。

今、微笑んでいる人は、ちょっと嬉しかったはずにゃ~。

講演について(有料配信)

講演の初めに宮沢先生からの挨拶がありました。事前に公開されている内容は次のとおりです。

ご挨拶

2019年に発生した新型コロナウイルスが世界中に流行して混乱しています。

残念なことに世の中には誤った情報が流れており、深刻なインフォデミックを引き起こしています。私たちは、新型コロナウイルスの正しい知識を身につけ、ストレスのない日常を一刻も早く取り戻さなければなりません。さもなければ、確実に「恐慌」に突入します。

正しい情報を知るために、今回は、コロナウイルス研究呼吸器ウイルス研究ゲノム研究の国内の第一人者をお呼びいたしました。正確な情報発信とともに、今回の「コロナウイルス騒動(あえてそう呼びます)」の何が問題だったかを明確にし、専門家のあり方を問いたいと思っています。

このシンポジウムはインターネットでも配信します。多くの方が受講されることを願っています。

京都大学 レジリエンス実践ユニット
宮沢 孝幸

「激論甲子園:緊急シンポ」より

宮沢先生は「どうしてこのシンポジウムを開催したか」ということについて焦りや悔しさ…叫んでもなかなか正しい声が届かないという複雑な気持ちを語っていました。

しかしながら「本当の専門家の声が世の中に届かない」という憤りは、思いを同じくする周りの人たちを巻き込んで少しずつ大きくなっている気がしています。

間違った情報でみんなが動くと、怖いことが起こるにゃ~。

正しい情報って、なかなか伝わらないんだよねー。

ここからは専門知識のない一般人が「激論甲子園」にリモート参加した感想を、ざっくりとお送りします。

水谷哲也@東京農工大学

SARSコロナウイルスの専門家による新型コロナウイルス解説

水谷哲也さんのプロフィールはコチラです。

コロナウイルスの進化や変異について、そして気になるワクチンや終息のカギなどについてのお話でした。とても難しいテーマを、専門知識がない人にもわかるように噛み砕いて説明してくれていたように感じます。

2020年10月発売の水谷先生の著書「新型コロナ超入門」からの図解が何点か出ていました。自作のイラストや先生の趣味であるペーパークイリングで作成した「新型コロナウイルス」もスライドに登場していたのが印象的でした。

寄稿している専門誌の内容もちょっとスライドに出てきたけど、それはすごく難しかったにゃ~。

きっと専門家にとっては、一般人が難しく感じる内容ほど面白いんだと思うよー。会場にもたくさんの専門家がいたからねー。

高野友美@北里大学

猫伝染性腹膜炎における抗体介在性感染増強作用とワクチン開発

高野友美さんのプロフィールはコチラです。

猫伝染性腹膜炎、猫コロナウイルスと新型コロナウイルスとの関係、ワクチン開発などについてのお話でした。猫コロナウイルスの構造や遺伝子の説明などは、専門用語が多いので、とても難しかったです。

ただ「効果的なワクチン開発ってとんでもなく難しいんじゃない?とりあえず安全性が確認されていないワクチンは怖ろしいなー」という思いは強くなりました。

高野友美さんが男の人だったことに、まずとっても驚いてしまったにゃ。

この驚きって、きっと高野先生あるあるだよねー。

とにかくワクチン開発は、獣医さんにがんばってもらわないとにゃ~。

「猫が助かれば人間も助かる」っていうのが、なんとなくわかってきた気がするよー。

西村秀一@仙台医療センター

医師(呼吸器系ウイルス学)からみたウィズコロナ時代

西村秀一さんのプロフィールはコチラです。

コロナによって起こっている社会問題、PCR検査、エアロゾル感染などについてのお話でした。専門的な難しい部分はなく、一般向けのわかりやすい内容でした。

西村先生は次のような記事で、いくつか問題提起をされていて、「コロナだから」という理由であちこち過剰に自粛するのはおかしいと訴えています。

声が大きくて元気な西村先生にゃ。ホントは会場に来るはずだったのに、急用で来られなくなって残念にゃ~。

リモートであんなにメラメラオーラ出せるってすごいなー。

アルフレッド・W・クロスビー (著), 西村 秀一 (翻訳)
デイビッド ゲッツ (原著), 西村 秀一 (翻訳)

中川草@東海大学

新型コロナウイルスのゲノム解析からわかること、わからないこと

中川草さんのプロフィールはコチラです。

新型コロナウイルスのゲノム解析についてのお話でした。しかしそもそもゲノム解析という言葉になじみがないため、内容はとても難しく感じました。

ゲノム解析とは?

多くの生物の遺伝情報を解明することです。現在、遺伝子情報(DNAの塩基配列)は自動的に解読でき、コンピュータで解析できるようになりました。ヒトゲノムの解明は、特に重要であり、病気の予防や診断・治療に結びつきます。

中外製薬より

ゲノム解析によって、どの地域でどんな型のコロナウイルス流行っているのか、変異のスピードなどがわかるそうです。今後、弱毒化したウイルスが流行る可能性もあるみたいなので、いずれ感染するならその時ならまだマシかなーと思ったりしました。

にゃんこ先生は、中川先生の講義聞いて「非常にわかりやすくて疑問が解けた気がします」みたいに言ってたにゃ。やっぱり専門家って宇宙人にゃ~。

そりゃ専門知識ないんだからわからなくて当たり前だよ。でもわからないなりに、知ろうとする気持ちが大切だと思うよー。

宮沢孝幸@京都大学

1/100作戦

宮沢孝幸さんのプロフィールはコチラです。

人に感染するウイルスはほとんど動物由来、今後起こるウイルスを予測して研究することの大切さ、新型コロナウイルス対策である「1/100作戦」などについてのお話でした。

病気を起こさないウイルスも多数あるというのが、不思議な気がしました。それから、人類は突然ウィズコロナになったわけではなく、実はもっと大昔からウィズコロナだったということも驚きです。

新型コロナウイルスを感染しない量(約1/100)まで減らして、感染力をなくす作戦のこと。ウイルスによって感染する量に違いがあることから、ウイルス研究者である宮沢孝幸みやざわたかゆきが考案した世界初のコロナ予防作戦!

ノロウイルスは超微量で感染するが、新型コロナは超微量では感染しない。せっけんつけてゴシゴシ手洗いすれば、ウイルスはゼロになるかもしれないが、新型コロナはそこまで減らさなくても感染しない。

1/100作戦について詳しく説明した動画↓

まだコロナが怖い人も、1/100作戦をしっかり実行すれば、まぁまぁフツーに暮らせるにゃ~。

ウイルスを感染しない量まで減らす「1/100作戦」なら、なんとか続けられそうだよー。

監修:宮沢孝幸、武村政春
「Voice」編集部、宮沢孝幸「経済活動は1/100作戦で守れる」他

藤井聡@京都大学

経済学からみたウィズコロナ時代

藤井聡さんのプロフィールはコチラです。

レジリエンス実践ユニット、新型コロナウイルス対策についてのお話でした。この「新型コロナウイルス対策」とは、約半年前(2020年3月)に藤井先生たちが提案した対策のことで、それから半年経ってわかった情報を追加発表していました。

2020年3月に公表した「新型コロナウイルス対策」については次の動画をご覧ください。動画の資料はココココからダウンロードできます。

レジリエンスとは?
強靱性きょうじんせいのこと。強靱とは「しなやかで強い」とか「粘りがあって強い」という意味。

レジリエンス実践ユニットとは?
京都大学レジリエンス実践ユニットは、自然災害、世界恐慌、テロ攻撃などの大きな危機が起こったときに、日本がどうしたら負けずに強くいられるかを研究するグループのこと。東日本大震災をきっかけに設立されました。

早送りしてるみたいに早口でパワフルにゃ。それも2倍速じゃなくて4倍速くらいにゃの。藤井先生は落語家さんみたいにお話が上手だにゃ~。

時間内にできるだけたくさん伝えたかったんだろうね。みんなが生き残るために色んなことを考えてるのに、世の中になかなか声が届かないもどかしさを感じたよー。

座談会について(無料配信)

座談会の様子はニュー速通信社で生配信されました。

京都大学の川端祐一郎さんも参加して、会場にいる先生方とリモートの先生方が、みんなで討論していくという形でした。ここからいよいよ「激論甲子園」かもしれませんが、時間が短いため瞬く間に終わってしまった印象です。

新型コロナウイルス対策には、「感染予防」とともに「経済活動を守る」という意識が必要であるという危機感が伝わってきました。コロナで生き残ってもウィズコロナの世界で生きられなければ意味がないというのは、当たり前のことではないでしょうか。

難しくて理解できない専門的な話も多少ありましたが、色々な意見が聞けて良かったです。感染予防に関してはとにかく藤井先生が強調していた「目鼻口さわらない」「換気する」「マスクする」を徹底することが大切だと感じました。

専門家の間でも意見が分かれてるところがあるにゃ。まだまだわかんないこともあるんだにゃ~。

シンポジウムとは、違った立場から意見を言って話し合うという集まりだよ。だから色々な意見を聞くことが大切なんだよー。

実戦形式セミナーについて

実戦形式セミナーについてイメージ

「ウィズコロナ時代のブッフェを考える」は配信なしでしたが、雰囲気を知りたい方は次の記事をご覧ください。

食事中、宮沢先生オススメのシンガーソングライターである佐野仁美さんとアダチケンゴさんによるライブがおこなわれました。佐野さんとアダチさんがコラボしている動画を見れば、当日の雰囲気が少し味わえるかもしれません。

佐野仁美
アダチケンゴ

「手持ちマスク」で会話しようってのは、にゃんこ先生のアイデアにゃ~。

「手持ちマスク」には賛否両論あるけど、ウィズコロナ時代の会食にはいいんじゃないかなー。何か対策とらないと、みんなで食事できないままになっちゃうからねー。

おわりに

おわりにイメージ

「激論甲子園」は、無料配信の座談会から見た方がとても多かったのですが、有料の講座部分と無料部分には情報量に大きな差がありました。今回、リモートの参加費は千円だったのですが、現役の研究者から最新の情報が聞けてこのお値段は安すぎると感じたほどです。

講座は何冊もの本を一気に読んだような情報量でしたし、その時間に見られなくても、後からアーカイブで何度もくり返し見ることができるので便利です。難しくてライブではわからなかった話を理解するために、調べながら何度も見返すということもできます。

私は極度の面倒くさがり屋なので、有料配信に参加するためのチケットサービス登録がとても手間だと感じていました。申込み中にも何度かイヤになって挫折しかけましたが、実際に受講してみると「申し込んで良かった!正解!」と思えました。

会場に出向いた参加者も、追加料金なしで講座のアーカイブをいつでも見られるというシステムでした。

有料講座を見られるのは、シンポジウム開催前に申し込んだ人だけで、開催後の申し込み受付はありませんでした。

「激論甲子園」の様子を、藤井先生がラジオで報告しています(2020年9月21日放送)。


シンポジウム終了後には、宮沢孝幸さんと名刺交換する時間も設けられていたので、現地で参加された方は大満足だったのではないでしょうか。また「激論甲子園」が開催されることがあれば、お近くの方は会場に足を運ぶとリモート参加とは違った発見がありそうです。

宮沢孝幸さんは、次のシンポジウムの開催場所についてツイートしています。次はどのような企画になるのか楽しみですよね。

新型コロナウイルスについて、本当の専門家が集結するイベントというのはほとんどないので、この「激論甲子園」だけは逃したくありません。各地での開催を楽しみにしましょう。

にゃ~い!シンポジウム終わった後に、にゃんこ先生と名刺交換する時間あったにゃ~。

そりゃ気がきいてるね。ウィズコロナは続くからにゃんこ先生にアドバイスしてもらいたいことって、たくさんあるもんねー。

にゃんこ先生と一緒に写真撮った人もいたみたいにゃ。いいにゃ~。

END

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