いまだ謎だらけの新型コロナウイルス。政府広報やテレビ新聞のコロナ情報も具体性に欠け、いったい何を信用すればいいのか混乱している人もいますよね。
そんな中、ウイルス研究歴33年の宮沢孝幸さんが、一般の方から募集したコロナに関するさまざまな質問に答えてくれました(Cream取材)。
宮沢先生は、新型コロナウイルスよりもずっと危険なウイルスや未知のウイルス(HIV, HTLV-1, SRVなど)を、実験で何度も取り扱っているガチの研究者さんです。そんな宮沢先生からコロナウイルスに関する知識を学んで、ウィズコロナの時代を賢く乗り切っていきましょう!

皆さんのご質問にできるだけ丁寧にお答えしました。コロナのせいで不安になっている方々の助けになれれば嬉しいです。

コロナの知識はついてきたんですけど、日常のちょっとしたことがよくわかんなくて不安なので、色々教えてくださ~い!
監修:京都大学 ウイルス・再生医科学研究所
宮沢孝幸さん
Twitter @takavet1で最新情報配信中!
・ウイルス研究33年、実験大好きな研究者
・東京生まれの関西育ちでキャラ濃いめ
・東大卒(東大初の飛び級で卒業)
・イギリスの大学、国内の大学で研究
・英語で200報以上の論文発表
・現在は京大でウイルス研究
・京大医学部の授業なども担当
・感染症と公衆衛生学にも精通
・大の猫好きで愛猫家
・愛称はにゃんこ先生(たまに猫化)
・趣味はピアノを弾くこと
・大阪府のコロナ専門家会議に参加
・Twitter @takavet1で最新情報配信中
・もっと詳しいプロフィールはコチラ

コロナなんて私から見たら、チョロい!楽に勝てるウイルスなんです!

え…マジですか?

コロナより危険な…人にも感染するウイルス、動物を使って何度も感染実験してて…今までにウイルス50種類以上扱ってきてて…こちとらずっと命かけてんですよー!

えっ!?…命がけで感染実験ですか?

テレビのコメンテーターって、危険なウイルスの実験したこと、何度もあるんでしょうか?そもそもウイルスの扱い方ご存じなんでしょうか?私にはそうは思えません!

えっと…たとえばお医者さんなら、あくまでも人間相手の話をしていると思います。危険なウイルスの感染実験を何度もしてる人って珍しいと思いますよ。(てか、そーゆー危ない実験あること知らなかったし…)

敵はウイルスなはずです!私よりウイルスの扱いに詳しい専門家はほとんどいない!と断言できます!

ですよねー。数少ない本物の専門家はたまにしかテレビ出てませんし…。(頭いいのに、あえてそんな危険な仕事してる先生って…天使!?)

ちゃんちゃらおかしい!おととい来やがれ~!

ですね~!(熱い天使だなw)
まずはこれだけ覚える!

コロナに感染しないためには、まず次の5つを覚えてください。知っている人もいると思いますが、基本が一番大切です。この基礎知識があれば、コロナの疑問に自分でも答えを出せるようになってきます。

もし手に傷がある場合は、そこからウイルスが侵入する可能性がありますので、絆創膏でも貼っておいてくださいね。

傷口からも感染するんですね…。
新型コロナウイルスを感染しない量(約1/100)まで減らして、感染力をなくす作戦のこと。ウイルスによって感染する量に違いがあることから、ウイルス研究者である宮沢孝幸が考案した世界初のコロナ予防作戦!
ノロウイルスは超微量で感染するが、新型コロナは超微量では感染しない。せっけんつけてゴシゴシ手洗いすれば、ウイルスはゼロになるかもしれないが、新型コロナはそこまで減らさなくても感染しない。
1/100作戦について詳しく説明した動画↓

せっけんで丁寧に手洗いする必要はありません!どこかをさわったら手をすぐに洗うことが、新型コロナに感染しないためには重要なのです!

水道がなければウエットティッシュやぬれタオルで手を拭くだけでもいいんですよね~。
コロナ感染予防で大切なこと3つ!

ウイルス学の観点から新型コロナの感染予防を考えると、大切なことは次の3つです。

コロナが手についても洗ったり拭いたりすりゃいいんです。どこかをさわったら、顔にはさわらないこと!

すごく怖かったんですけど、日常生活で気にしなきゃいけないことって、たったこれだけなんですね…。

あとは部屋をときどき換気すれば、空気感染のリスクを減らせます。

エアコンつけてるとつい換気を忘れるので、気をつけま~す!
帰宅したら服はすぐ脱いで洗うべき?
服についたコロナウイルスを気にする必要はない。服についたとしても繊維に染みこんでいくし、そこから乾燥したウイルスが飛んだとしても感染に必要な量には足りない。
服の表面についたウイルスが数日生きていたというデータもあるが、ウイルスはどんどん死んでいく。多少ついていたとしても一晩たてばほとんど死ぬので、心配な人は玄関に服を置いておこう。

ええっ!?マジですか~?

えっ?マジですよ~!

全然知らんかった…。
靴は大丈夫?帽子は?
日本の一般家庭なら靴は玄関に脱ぎますので、気にしなくて大丈夫。…靴をなめるとか変なことをしない限りは。玄関からウイルスが舞うということはない。
帽子は服と同じように考えて、そこからの感染を気にする必要はない。
髪の毛についたウイルスは?
髪の毛についたウイルスが手について、その手で目鼻口をさわれば感染することはあるかもしれない。だから手で髪の毛をさわるのは止めた方がいい。
ちなみにお風呂で髪の毛を洗うときに、髪の毛についているウイルスが顔に流れても、それは薄められていて感染力がないので気にしなくても大丈夫。
汗から感染する?
コロナウイルスは、汗からは感染しない。
蚊から感染する?
コロナウイルスは、蚊からは感染しない。昆虫がコロナウイルスを運んだことはない。

これすごくよく聞かれる質問なんですけど、蚊に刺されてもコロナに感染することはないので、安心してくださいね~。

めちゃビビってましたけど、ウイルス専門家にハッキリ言ってもらえて安心しました~♪
トイレのはね返りは大丈夫?
男性がトイレで尿をしているとはね返りがあるが、尿に入っているウイルスは少量なので、気にしなくて大丈夫。
マスクとフェイスガードの併用は?
日常生活でその場にいる全員がマスクしているなら、飛沫感染の心配はほぼないので、フェイスガードまでつける必要はない。目からの飛沫感染は、メガネをつけていればある程度防げるが、無意識に目をこすってしまう人は要注意!
感染リスクの高い病院などと同じような対策を、すべての場所でする必要はない。特に夏は熱中症になりやすく危険なため、今必要かどうかをよく考えてマスクの付け外しをする。
小声で話しているだけでは飛沫は飛ばない。飛沫の心配がないところでは、マスクは外してもいい。ソーシャルディスタンスがとれていれば、マスクを外してもいい。マスクをしていれば、ソーシャルディスタンスは不要。

学校なんかですと、授業中は先生が話してみんなは静かに聞いているだけですので、ほとんどリスクはないと思いますよ。

いやいや超うるさいですよ、特に小学生は。授業中にトイレに行くのが自由な学校もありますので、けっこうワイワイガヤガヤです。

えっ?そうなんですか?

そうですよー。前の席の子がガンガン喋ってきて、ツバが机に飛びまくりとか…よくあります。

そうですか…。休み時間はワイワイガヤガヤでも授業中はシーンかと…。

…今の学校は昔と比べるとまぁまぁ自由です。それに子どもでも大人でも目をこするのはかなりヤバいですよね~。
授業中、意識を完全に失うほど寝てしまったことは誰でもあるのではないだろうか…。そしてハッと気づいた時には、机に大量のよだれが…。
飛沫レベルではなく、水たまりのようになっているそれを、袖の吸収力を超えて目いっぱい吸わせたことはないだろうか…。あるいは、ペンキのごとく机に塗り込めるという人もいるに違いない。
ウィズコロナ時代において、この「よだれ塗り」という行為は今までとは違った危険性を持つのだろうなーと思うとちと怖い。かと言って、あの睡魔に勝てるはずないよねぇ。ああ、悩ましい…。
まとめ

京大ウイルス研究者・宮沢孝幸さんによるコロナ情報をお送りしました。どんな内容だったか軽くふり返ってみましょう。

皆さん一人ひとりが正しい知識を身につければ「頭の集団免疫」を獲得することができます!この集団免疫を使って、必ずコロナに打ち勝ちましょう!

はい~(ファイヤー宮沢…)